ヨガ・ワークショップジプシーという言葉
今日はワークショップジプシーという言葉についてです。聞いたことがあるでしょうか?どこでできた言葉か、誰が作ったかなど正式にはわかりませんし、正確な定義があるわけではありません。
ジプシーというのは、ヨーロッパで移動しながら暮らす民族のことを言うのですが、その意味が転じて現在では「所属団体や地域を渡り歩く人など」を意味することがあります。なのでここで言う、ワークショップジプシーとは、いろんなワークショップに転々と参加している受講者のことを示します。
僕の所感ですが、きっとこの言葉は、5年くらい前までによく聞いた言葉です。そもそも、ヨガのワークショップや養成講座など滅多になかった20年前。そこでワークショップをセレクトブランドのように取り扱うメディアも現れました。今まで探しても見つからなかったワークショップがメディアのおかげで、簡単に情報を得ることができるようになったんでしょう。
それを良い意味で僕はとらえれいます。多種多様なワークショップを受講することが、ちょっと手を伸ばせばできる時代となりました。僕自身もワークショップはお金も時間も惜しまずにたくさん参加していました。
(ちなみに、いろんな先生から受講すると叱る先生もしばしばおられました。僕もこっぴどく叱られたことがあります。その話はまた別記事で)
そこでワークショップジプシーなどという言葉が生まれて、業界で使われるようになったのだと思います。傾向としてそれをあまり良い意味では使わないですね。「ワークショップばっかり行ってて、結局何も身についてない先生」といったニュアンスな気がします。間違っても良い意味で使われてるのを聞いたことがありません。
ワークショップに行くこと自体は僕は良いことだと思います。ただやはり、個人でもワークショップ開催できる時代となり、星の数ほど講座もあります。そうなると今度は、ワークショップにたくさん行って修了証を得ることが成長していると思いがちになります。3日で身につくノウハウもあるでしょうが、僕の開催する「誘導の言葉」も「ヨガ心理学」もすぐには身につきません。
すぐには身につかないと知って、ショックを受ける受講生もおられます。ただ、考えて見てほしいです。参加してすぐに身につくような能力で、生徒さんを幸せにできるでしょうか?自分も幸せにできるでしょうか?もっと具体的に言うと、誰でも簡単に身につけられるカリキュラムなら、誰にでも真似されます。
僕はワークショップは、「体験」であると位置づけています。そこで体験して、ピンときたら本腰いれて学んでいただければ良いかと思います。
※すこし過激な発言もあるかもしれませんが、学びの意識を刺激するためです。