体験者の声

「人生脚本」禁止令。あなたの心を縛るのはこれだ。

ヨガ心理学講師で心理カウンセラーSATORUです。

この記事では「人生脚本-禁止令」を解説します。人の心を一生縛るものことがあります。僕自身、今日紹介する「禁止令」が強く、自分を苦しめる人生から抜け出せなくて、辛い時期を過ごしていましたがこれを知ることで抜け出すことは出来ました。

 

この記事を読むことで、「過去の人生が今の自分を縛っているのだ」という事に気づくきっかけとなります。そしてそれを解く方法もお伝えします。新たな人生を選ぶ最初の一歩となるでしょう。

 

こんな方におすすめ

  • 自分は幸せになれないと決めつけている。
  • 自分は愛されないと考えている。
  • 自分の望む人生を送れない。
  • 強い固定観念があり、それがしんどい。

「人生脚本」は心理学の基礎、交流分析の一部です。

 

交流分析-自己理解

交流分析 4つの理論

この記事では4.脚本分析-人生脚本をお伝えします。

 

人生脚本とは

幼き頃の人生脚本

人生早期に身につけた価値観がベースとなり、人生の最も重要な局面でどう行動するかを指図するもの。その脚本は現在も進行中である。そして「無意識」に存在すると言われている。

 

SATORU

幼い頃に自分の人生の脚本のようなものを作り上げてしまっているという事です。

 

「人はなぜ人生において、同じパターンを繰り返してしまうのか?」

基礎的な基盤は、生後2歳くらいで「親からのストローク」により自分自身の存在価値を感じ取り、10歳前後で形成される。

>+のストロークとは

 

4つの人生脚本

下記は代表的な人生脚本です。

SATORU

代表的な「例」として、紹介しています。こんなパターンがあるんだよという感覚で学んでください。

 

1.成功者の人生脚本

愛情(+ストローク)を受けて育ち「自分は存在してOKである」「望む人生を歩いてOK」と幼児期に決断。自己肯定感が高く、それを叶えて行く人生

 

2.平凡な人生脚本

基本的に「自分は存在してOK」と幼児期に決断。人生で大きなリスクを負わず、そして目立った成果もあげないという人生脚本。いつもほんの少し欲求不満。

SATORU

平凡というのは、良くも悪くもありません。

 

3.敗者の人生脚本

「〇〇な自分はOKではない」と行った条件付きの決断。約束を守れない時、失敗した時に、言い訳や、他人のせいにする。失敗から学ばずいつも嫌な気持ちで過ごす人生脚本。

 

4.破滅型の人生脚本

人生脚本の中で最も不幸を感じる人生脚本。「自分は条件付きで存在していてもOK」という幼児決断。自殺・精神病(依存症)・犯罪といつも隣あ
わせ。

 

見せかけは成功することがあっても、失脚した時にこの人生脚本が顔を出して、飲み込まれてしまう。(成功すれば生きていてもOKという価値観)

 

SATORU

この人生脚本を持っているとしんどいと思います。正直、カウンセリングが必要です。

※このような「人生脚本」という理論があるということを知り、自分で自分を知ることです。人の人生を全て上記脚本に当てはめて決めつけないようにしましょう。

 

また、「望まない人生脚本」を幼児決断してもその後「再決断」することができます。(下段で詳しく解説します。)

 

超重要!

禁止令:自分の人生を縛るもの。

禁止令

現在も自分の望む人生を送れない原因(自分で自分を縛ること)として「禁止令」の存在があります。

 

禁止令とは

親が子供に対して否定的なメッセージを投げかけることにより、子供が幼少期に「〇〇してはだめだ。」と決断すること。禁止令が人生脚本に大きく影響し、人生を左右することにも繋がる。

 

禁止令の例

よくある例:

・NOを言ってはいけない

・ちゃんとしなければいけない

・〇〇であるべき

・完璧でなければいけない

 

下記はもう少し根深い禁止令:

「存在してはならない」

望まれずに誕生したり虐待を受けた場合に多い。存在そのものを否定された時。必死に頑張って自分の存在価値を認めてもらう人生脚本になりやすい。

SATORU

これがあると正直、すごく辛いでしょう。

 

「仲良くしなければいけない」

喧嘩をせずみんなと仲良くするのがいいことだと言う親の子供に多い。いじめられても笑って仲良くしているように振る舞いストレスとなる。

 

「健康であってはいけない」

いつも子供に無関心であるが、病気になると世話を焼く親の子に多い。病気になればうまく行くと言う価値観をもうようになり、病気がちになることがある。病気になれば責任をとらなくて済む。

SATORU

決めつけないように。

 

「感じてはいけない」

泣いてはいけない。怒ってはいけないと言われることで出来上がる禁止令。感情を無理に抑え、大人になり、感情を自由に感じられず、摂食障害に発展することも。

 

「考えてはいけない」

幼少期に、頭ごなしに否定されたり、子供が考える前に指示や答えをだす親の子に多い。自分の考えを持つのはやめようと決断し、大人になっても自分で判断する時に混乱する。

 

「男(女)であってはいけない」

生まれ持った性を親が喜んでくれていない場合に多い。
親が別の性の服を着せたり。自分の性を否定する。

 

「成功してはいけない」

子供の努力や成功を認められない親を持つ場合に多い。「自分はダメなんだ」と思うようになる。

 

「成長してはいけない」

過保護・過干渉の親を持つ子に多い。子供が「自分の世界をもつ」ことが耐えられない親の子供にも。自分はいつも人を頼ろうと人生脚本が出来上がり自立できなくなる。

 

その他も「禁止令」の例はたくさんありますが、言い出すといろんなものがありますので、全部は紹介していません。

 

SATORU

実際の講座では、現実のケースに照らし合わせて学んで行きましょう。

 

人生脚本を「書き換える」

人生脚本の書き換え

自分の「望まない人生脚本」を描いてしまった人も、その脚本を書き換えることができます。

 

幼い子供というのは力が弱いです。その力無さに、当時はなんらかの事情でその脚本がベストであったと「決断」したのでしょう。しかし、もう時は経ち、環境も違います。あなたは大人の力を持って、身体も大きく、能力も上がっています。当時は出来なかったことが出来るはずです。

 

当時の脚本をもう一度書き換えましょう。これを「人生脚本の書き換え」また、「再決断」と言います。もちろん容易なことではないのですが、じっくり心理学とヨガを実践すると、書き換えられます。

 

時間をかけてでも書き換える価値はあると思います。あなたは自分でどう思いますか?勇気がいるのは、僕もよくわかります。

 

書き換える時は、下記のステップを踏みます。

 

1.禁止令に気づく。

まずは自分で気づきます。気づきが変化のきっかけとなります。自分だけでは難しいかもしれません。カウンセリングや講座のグループワークでそれを行います。

 

2.その出来事に戻る。(退行)

心理学のセラピーで行われるのが、時間を戻して当時に戻るということです。しかし、これは「無意識」レベルのことなので、そこに戻るリアリティを持つことが非常に難しいケースがあります。

ここに僕自身は「ヨガ」を融合させています。「無意識レベル」で自分が自分を縛る人生脚本を描いた時(決断をした時)に戻ります。

 

3.禁止令を緩める

禁止令を緩めます。そして、当時の人生脚本を書き換えます。

禁止令の緩め方としての基本は、言葉を修正します。

例:

「〇〇しないといけない」→「〇〇した方がいいよね。」

 

その他、もっと身体感覚を使って自分を緩める方法も講座やワークショップで行います。ここでは知識だけ。

 

インナーチャイルドについて

今の自分をしばるものにインナーチャイルドも考えられます。参考にしてみてください。

非常に重要です

 

まとめ:「人生脚本」禁止令。あなたを縛るもの

簡単にまとめます。

人は幼き頃になんらかの理由で人生に脚本のようなものを作り上げます。それを「人生脚本」という。その脚本のなかに、「禁止令」という自分を縛るものがあれば、人は縛られて、苦しい人生がずっと続く。

禁止令は「〇〇してはいけない。」というのが代表的なもの。

 

人生脚本を書き換えるには、禁止令を作り上げた当時に戻り、自らがその禁止令を解くことが有効である。これが出来ると、人生脚本が書き換わり、人生を「再決断」する事が出来る。

 

SATORUより重要なこと。

今日ご紹介した、人生脚本-禁止令はいかがでしたか?

正直、刺激が強かったかもしれませんね。ただ、これはあくまで、「理論」です。人の心は時として複雑なので、もし辛かったら、自分をこの理論に当てはめすぎない事です。

 

例えば典型的な禁止令「〇〇しなければいけない」というのも、絶対に悪いことではありません。

 

ひょっとしたら「女は美しくないといけない」という観念があったとしたらどうでしょう?その人が一生懸命に美しくあるために努力をして、魅力的な女性となっていたら、それは素晴らしいことです。

 

大切なのは、その観念によってあなたが「苦しいかどうか」です。あなたは今まで強い禁止令によって、自分を苦しめてきたのかもしれない。しかし、一旦それが緩み出すと、その禁止令によって得られてきた「人生の素晴らしい出来事」にも気づくかもしれません。

 

これも、自分ではなかなか気づかないので、カウンセリングや、講座で直接お話出来ると良いですね。

 

また、人生脚本を書き換えるのは、容易ではないこともあります。そこは、この知識を学んでから、少しずつ、心理学の知識を生活で実践し、またそれを人とシェアして身につけていきましょう。

 

身体も心にとって影響します。ヨガを実践して身体を整えながら、心も成長していきましょう。

 

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ヨガ心理学

  • この記事を書いた人

SATORU

ヨガ心理学講師 ヨガ&瞑想リトリートセンターHuman BeING Hakushu 代表 / スタジオ-YOGATERIOR 代表 / アジア最大級のヨガイベント「ヨガフェスタ横浜」講師 / IHTA協会(YMCヨガスタジオ)ヨガ心理学外部講師担当 / 全国各地でワークショップ・講座を開催中 / ヨガインストラクター育成講師 / 心理カウンセラー / ヨガ×心理学ヨガリボーン考案者 / 美姿勢ヨガライフ考案者 / 著書(電子書籍):生徒の心に響く「ヨガ誘導の言葉」/ ヨガ全国誌『Yogini』ヨガ心理学エッセイ連載 ・ 同誌にて自己肯定感が高まるヨガ監修 / YouTubeチャンネル登録者数7550人(2023年9月現在)/Voicyパーソナリティ・「自己肯定感が高まるヨガ心理学ラジオ」 1975.2京都生まれ 現在山梨県北杜市白州町に在住

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