【箱庭療法】では誘導しないように
これは心理学の「箱庭療法」という理論で使っている人形やおもちゃです。ここで全ては説明できませんが、たとえば、
真ん中の鳥のような人形はどんなことを考えていますか?
いつからここにいて、何を見てるんでしょうか?
どんな表情に見えますか?悲しい?集中してる?
あるいは、後ろの瓶。この中には何が入っているか知っていますか?
蓋を開けられる人はいますか?
って感じです。これでストーリーを作っていきます。非常に人気が高いワークです。受けるほうは楽しいですが、提供しようとすると経験が必要です。誤解されがちなので言っておきますが、人形で答えを出すわけではなくて、自分自身が自分の心に気づくから答えが出るのです。占いのようなものでは断じてありません。
この箱庭を行っているところは少ないし、腕が良い人も少ないと思います。良かれと思って答えを誘導してしまう方も多いのですが、論外です。今言った「誘導」っていうのは、誘導尋問といったニュアンスの意味なのですが、これをしてしまうとインストラクター(カウンセラー)側のエゴで生徒をコントロールしてしまうことになります。それに気づかすに良かれと思っているとたちが悪いです。
・僕は「ヨガ誘導」指導者養成講座で、誘導する言葉を教えています。
・箱庭では、誘導してはいけないと教えています。
矛盾してるじゃないか!と思われるかもしれませんが、何が誘導となってて、何が誘導となってないかの判断ができないと、誘導する資格はないのではないかと僕は思います。その事も知らずに自分が良かれと思って誘導してしまう人がいますが、僕としてはそれは論外です。
カウンセリングで行う箱庭なんてハードルが高すぎるっていうヨガの先生の気持ちもわかりますし、やれと言って強制なんてしませんが、誘導を学ぶ上で、「誘導してはいけない」という感覚をまずは養う必要があるでしょう。
※すこし過激な発言もあるかもしれませんが、学びの意識を刺激するためです。