ヨガ

「うちの子どもが発達障害なんです」と不安なお母さんへ。

うちの子どもが発達障害なんです

僕自身は発達障害の専門家ではありません。

しかしヨガ心理学講師という立場で心理カウンセリングを開いております。職業上クライアントにはヨガの先生がほとんどであり、必然的に子供のお母さんが多いです。

SATORU
プロフィールは下段にあります。

そこでよく出会うのが「うちの子どもが発達障害なんです」という場面です。

今日ここでは、実際に発達障害の子どもさんを持つお母さんから聞いた、発達障害についての情報や気持ちをシェアします。専門家のような深い知識というよりも、心理学的な視点でお母さんに伝えたいメッセージを後半に掲載しています。

カウンセリング時やヨガ心理学の講座で言ってることですので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

 

発達障害とは

発達障害には、自閉スペクトラム症、ADHD、学習症(学習障害)、チック症、吃音などが含まれます。

これらは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点が共通しています。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることもあります。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることもあります。(厚生労働省)

 

この「障害」という呼び方には賛否の意見があります。

 

「障害」と呼ぶことによって周囲の人に理解を求められるのであればそれはメリットでしょう。逆に「障害」と診断されることで傷つく人もいるでしょうし誤解を生むとデメリットとなります。

一方、「障害」ではなく「個性」と捉える考え方があります。人は誰でもが同じではないために、個々人に差があって当たり前です。だから診断名など必要なく「個性」として生きることで、生きやすいという人もいます。「個性」と捉えてもそれはそれで先ほどとは逆に、周囲に誤解を与える場合もあるでしょう。

「障害」と捉えるか「個性」と捉えるかは、ここで是非を決められるわけはありません。もし決める方法があるとすればそれは本人に選ぶ権利があるのかもしれません。

 

発達障害の主な症状・特徴

 自閉スペクトラム症

  • 他者とのコミュニケーションが苦手
  • 一人を好み、他者と親密になることを望まない
  • 目線を合わせない、またはアイコンタクトが苦手
  • 興味の幅が狭く、そしてそれだけに異常なまでに集中する
  • 行動のパターンが限定的で、決まったルーティンの反復する毎日を好む

 

※自閉スペクトラム症には軽度から重度まで幅あります。神経発達障害の一つ。

 

ADHD(注意欠如・多動性障害)

  • 多動性:じっとしていられない
  • 集中力がなく、授業を受けるのも困難
  • 注意力がなく忘れ物が著しく多い
  • ルールを守ることができない
  • 喋り続けてしまう

※上記の自閉スペクトラム症とは別に分類されていますが、現実には混在するためにその判断は非常に難しいです。学術的に分類がされたり、そして見直されたりしていることから素人が判断して分類することに必要はないと思います。

 

治療(改善)方法

発達障害を完全に「治す」「治療する」ということはできません。それは人間が一人一人個性があり違っているのと同じで、その個性を消すことが不可能であるのと同じです。

早期療育と言って、ペアレントトレーニングなどがありますが、それで完全に治療(改善)できるのかは分かりません。治すというよりも社会的な変化や環境に適応する力を身につけるものです。

SATORU
病気ではないので治療という言葉が適切かも微妙ですが。
  • できないことよりも、できることに目を向ける
  • 本人が生きやすい環境を作る
  • 早期療育を行う
  • 気持ちの表現方法を教える
  • 人との関わり方を教える

 

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誤解を受けやすいので周囲の理解・協力が必要

上記のことは、発達障害の子であっても通常の子であっても、程度の差こそあれ人として必要なことではないでしょうか?

心理学的見地でいうと「自分が生きやすく自己肯定できる人生を歩むことが人の幸せ」です。何ら特別なことではなく当たり前のことです。

発達障害でなくても、周囲の環境に全て馴染めるかというとそうでもないですし、どんな人とも協調できるわけでもありません。

 

SATORU
どんな人でも「生きやすさ」を求めて時には回り道をしたりしんどい時期を過ごすことが人生の一部であると考えます。

 

 

二次障害

発達障害はその特徴や症状から、他者との生活が困難であり、または周囲から誤解されて叱られたり不快に思われたりすることがあるために本人にとっても多大なストレスとなります。

そのために心身に様々な症状が現れます。それを二次障害と言います。実はこの二次障害の方が切実な問題でもあります。

身体:頭痛・不眠・食欲不振・チックなど

心:不安や緊張・鬱症状・不登校・引きこもりなど

行動:暴言・暴力・自傷行為

 

 

お母さんにお伝えしたいこと

僕自身がお医者さんから直接聞いたことではないのですが、実際に数名のお母さんから伝言のようにお聞きしたことです。

「お子さんの発達障害は病気ではなく、個性と捉えてください。治らないかもしれないですがその個性を活かした仕事や生き方を選べば良いです。他人と合わせていくことだけが人間の幸せではありません。もしも努力しても他人と合わなければ、この子にはこの子の幸せを見つけることが大事です。そしてお母さんの理解が必要です。」

というようなことを言われるようです。

僕はその時にお母さんに聞くことがあります。

「お母さん自身は、お医者さんが言ったことはどう思いますか?」すると

「はい。私もそう思います。この子は他人と合わせることではなく、自分の幸せを見つけてほしいです。」と答えられました。

SATORU
ちなみに今のところ全員そう答えてくれました。

 

下記は僕の願いです。

人生を自分で描けば幸せであるということを、お母さんが教えてあげてほしいです。

もしも他人が笑っても、チャレンジして結果がついてこなくても人生は幸せになるということを。自分自身が選んだ道で幸せになれるということを。

言葉で説明することも大切ですが、その姿をお母さんが体現して見せてあげてほしいです

 

「まさか、自分がやりもしないことを言葉だけでお子さんにさせようとしてるのですか?」と、もちろん冗談混じりにプレッシャーをかけてお伝えしています。

お子さんが発達障害なら、お母さん自身が、自分自身の幸せを見つける人生を今からでも選ぶチャンスだと思います。お母さんが本当に幸せな姿を見せてあげてほしい。

この発達障害問題は、案外と変わるべきはお母さんであるかもしれません。

もちろん大変なこともたくさんあるとは存じます。頑張ってください。

 

最後に、お母さんが「心」のことを学ぶことをお勧めしています。発達障害に限らず、お子さんのことでお悩みのお母さんが「子供のカウンセリングをしてほしい」というケースにおいて、大抵の場合はお母さん自身の中の心の不安定さが問題であり、お母さんがカウンセリングを受けたら解決します。

既に同じような状況の方もおられます。興味があれば無料メールマガジンから情報を集めてください。

子供さんのためであると同時に、自分が生きやすさを手にするために。

 

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  • この記事を書いた人

SATORU

ヨガ心理学講師 ヨガ&瞑想リトリートセンターHuman BeING Hakushu 代表 / スタジオ-YOGATERIOR 代表 / アジア最大級のヨガイベント「ヨガフェスタ横浜」講師 / IHTA協会(YMCヨガスタジオ)ヨガ心理学外部講師担当 / 全国各地でワークショップ・講座を開催中 / ヨガインストラクター育成講師 / 心理カウンセラー / ヨガ×心理学ヨガリボーン考案者 / 美姿勢ヨガライフ考案者 / 著書(電子書籍):生徒の心に響く「ヨガ誘導の言葉」/ ヨガ全国誌『Yogini』ヨガ心理学エッセイ連載 ・ 同誌にて自己肯定感が高まるヨガ監修 / YouTubeチャンネル登録者数7550人(2023年9月現在)/Voicyパーソナリティ・「自己肯定感が高まるヨガ心理学ラジオ」 1975.2京都生まれ 現在山梨県北杜市白州町に在住

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