ヨガの先生の悩み 心理学

依存して自立できない方へ。これを知らないとずっと苦しいです。

ヨガ心理学講師で心理カウンセラーの SATORUです。(プロフィールは下段に記載しています。)

この記事では「依存」についてお話しします。自立できない人はもちろん、全ての人に必要な内容です。実は心理学的に見た依存とは世間一般的に知られている意味とは違います。僕の講座でも最も受講生が顔色が変わり衝撃を受ける内容のところです。

 

人の悩みのほとんどはこの「依存」で苦しい想いをしているんです。

 

「依存」と「自立」の本当の意味を知らないと、今後の人生ずっと苦しむことも考えられます。この記事を読んでその意味を知ってください。そこから気づきが生まれ、成長します。

 

この記事は、主に下記の悩みを解決します。

  • 依存してるのを自覚している。
  • 依存とは何か?意味をしりたい。
  • 依存が苦しい。
  • 大人になっても自立できない人。
  • 子供が、息子が、娘が自立できない。

 

依存して自立できない人へ

自立できない

最初に言っておきます。今日説明することは、カンタンなようですごく難しいです。言葉上なら理解できます。が、本質はなかなか理解ができません。

僕も心理学を学び始めて数年間は何回聞いても理解したのに本当には理解できませんでした。

 

自立できない大人のあなた。

注意ポイント

「依存」というものは、人生に大きく影響するお話しです。

 

世間一般的な依存の意味とは

依存という意味はわかりますね?よく

  • 親に依存。
  • 彼氏に依存。
  • 旦那に依存。
  • アルコール依存。
  • ギャンブル依存。

などと言われますしね。それを頼りにして、無くなったらやっていけない状態。それを依存と言う。間違っていません。それが依存です。

 

しかし、ここでお伝えしたいのはそれ依存なんです。それ「も」です。

この記事を読んでくれている方には、上記のように本当に典型的な依存の方もおられるでしょうが、そうでない方もいるはずです。

 

しっかり生計を自分で立てて、一人暮らしで、仕事もデキル女(男)!って言う人が。それでも「依存」しています。というか、完全に「依存」していないっていうのは不可能です。

 

僕もこの「依存」の本当の意味を学んだときは30歳くらいでした。心理学を学び始めた頃です。

一切、人に頼らず、もちろん親のスネなんてかじったこともないし、仕事もしっかりしてました。自分で自分のことは全て決めていたんです。

 

しかしそんな一人前の社会人の僕も「依存」と言えました。そして当時悩んでいることは「依存」からくるもので、それが僕を苦しめていました。

さて、どう言う意味でしょうか?

 

SATORU

自立した女よ!

自立した男だ!

自立した大人だ!

と思っている方も必読です。

 

依存の反対の言葉「自立」を知る。

依存と自立

実はこの「依存」て説明するのが難しいんです。なのでその反対の言葉を覚えてください。

それは「自立」です。

 

ポイント

「依存」の反対は「自立」です。

 

自立はイメージしやすいですよね。自分だけで成り立ってる状態。もう少し意味合いを進めますと、自分だけで完結できる状態だと思ってください。(これは僕のニュアンスです。)

 

自分だけで物事を完結できる状態が「自立」

そこに他者が必要不可欠になったら「依存」

 

(↑心理学において学術的に本当に正しいかは言い切れませんが、僕なりに分かり安く説明します。でないと、学術的な定義になると本当に難しくて理解できません。)

 

まず大前提ですが、

相手の行動をコントロールすることは出来ません。基本的にね。支配でもしない限り。まさかそんな「相手をコントロールしてやろう」って方はこの記事を読んでないと思いますが、意外と同じ様な事をしています。

もちろんそんなに「悪意」のある意味では無くてね。

 

では練習問題というか、具体的な例です。

 

具体例1

感謝されたい。

もしあなたが、何か人に親切にしてあげたとしましょう。そして、お礼を言ってくれると思ってたら、お礼を言ってくれなかった。それで少しイラっとくる。これ依存です。(そんなことでイラっと来ない人も、その意味くらいは分かりますよね?)

 

SATORU

僕もイラッときますけどね・・・

 

自立とは自分で完結できることです。上記は、人に親切にする行動は自分で完結できますが、「人にお礼を言われる」と言うのは、自分の力で完結できません。他者が行動してくれない限りどうしようもないです。選択権は他者にあります。これをどうにかしようとした時点で、自立ではないと捉えます。よって、「依存」です。(正確には、これで苦しんでいたら「依存」です。)

 

具体例2

素敵な人が現れる

自立できない女性に多いのですが、「誰か頼れる人が現れて、その人と幸せに暮らして行きたい。」という夢。これも「依存」です。

「頼れる人が現れる」っていうのは、もう、思いっきり「他者ありき」のことです。自力では無理です。

 

SATORU

その夢を否定してるわけではないですので。もう少し読み進めてください。

 

具体例3

社内のみんなの憧れの存在になりたい。

「この仕事で成功して、社内のみんなの憧れの存在になりたい。」

これも依存です。ではどの辺が依存かわかりますか?どの辺が、「自力では無理でしょうか?」

 

仕事で成功するのは、なんとか自力でできそうですが、それによって、みんなが憧れるかは、他者の行動です。自分ではコントロールできません。

 

じゃ、全てを諦めろと言うのか?

誰だってそう思う

ここまできたら、大抵の場合、こんな質問がでます。

ポイント

「人に親切にしたら、感謝されたい。」

「頼れる人に出会って幸せに暮らしたい。」

「仕事で成功して憧れの存在になりたい。」

これって、その気持ちを諦めろと言うことですか?そういう風に思っちゃいけないんですか?普通の人間なら持ってて当然の願望じゃないですか?

 

そうなんです。当然の願望なので、それを捨てる必要はありません。我慢もしなくて良いと思います。ただ、これらを「自立」させる必要があります。

「自立」というものを知ってこそ、自立している人・状態となります。

 

SATORU

難しいかな?僕も実はこれが分からずにいて、苦しんだんです。。。。とっても大事なことなので、2度も3度も読んでください。

 

自立している人の状態とは。

本当の自立とは

「人に親切にしたら、感謝されたい。」

 

感謝される様な行動をする。そして感謝されなかったと。どうしても感謝して欲しければ、次に「あなたが取れる行動」は何がありますか?

その行動は自分の選んだ選択だと納得する。

・「感謝して欲しかった」と直接相手に言う。

・もっと感謝される様な行動を取る。

 

などは、自分で行動できますよね?自立してます。もちろんそれでも感謝されないかもしれないのは当たり前です。他者はコントロールできないから。

 

 

「頼れる人に出会って幸せに暮らしたい。」

 

頼れる人にに出会える様になるために「あなたが取れる行動」はなんでしょうか?

・あなた自身が素敵な女性となる。

・そんな人と出会える場所に行く。

・選んだパートナーは自分の選択であることを知る。

 

などは、自分でできるはずです。自立ですね。それでも頼れる人に出会えないかもしれません。それは人生だからどうなるか分からない。

 

 

「仕事で成功して憧れの存在になりたい。」

 

どんなに成功しても、みんなは憧れてくれるかは分からないですよ?それでも憧れられたいのなら、「あなたが取れる行動」は何があるでしょうか?

・どうやったらみんなが憧れるかを研究する。

・憧れられたいと言う。(それで憧れられるとは思いませんが。)

 

などは自分で取れる行動です。自立してる。自分で完結できることです。

 

と、自分でできる行動の中から、どんな行動を取ろうかを考えるのが、「自立している」と言えます。「依存していない」と言うことです。

 

なぜ「依存」と「自立」がこんなに大事なのか?

依存と自立 その大切な訳

なぜ、こんなに細かいことを言うのか?それはこれが重要だからです。

 

人の悩みは、ほとんどこの「自立」と「依存」の区別ができてないから起こっています。そしてこの区別が、カンタンそうで非常に難しい。

 

僕は何年間も分かりませんでした。上記の例ではやっと分かっても、実際の身の回りの事例の話になると、もう分からなくなる。最初は訓練です。よほど勘の良い人でない限り、この記事を読んでマスターすると言うのも不可能に近いです。

 

これを腹に落とし込んで、人生に生かしてこそ、心理学を学んだと言えると思います。

 

インナーチャイルドが自立したがらない

インナーチャイルドという言葉をご存知でしょうか?自立できない理由はここにあるかもしれません。一度参考にしてみてください。

非常に重要です

 

 

 

まとめ:「依存」して自立できない人へ。

要点をまとめます。

依存とは、世間一般に知られているのは、「その人(物)がないとやっていけない状態」です。それは間違いではありません。

しかし、心理学的に見た「依存」とは少しニュアンスが違います。これは非常に重要な事です。

 

「依存」の反対は「自立」です。自立とは自分でコントロールできることで成り立っている状態です。そうでない場合を全て「依存」と言います。

 

悩みのほとんどは、自分でコントロールできないことで悩んでいるからです。究極的に、依存を全くしないというのは、人間は不可能です。しかし、この「依存」と「自立」の考え方を持っておかないことには、ずっと苦しめられるし、悩みも解決せず、そして成長できません。

 

YouTube動画

このブログが好評であり、ライブでお話しました。動画のほうがより臨場感をもってお伝え出来るかと思います。

 

SATORUより重要なこと。

今日、ご紹介した「依存」と「自立」のお話ですが、僕の説明の仕方が万人に向いてる訳ではないのかもしれないことをご了承ください。

そして、これを説明するのは非常に難しく、理解するのにも時間がかかる場合があります。僕は何年も分からなかった。

 

そしてまた、あなたの頭を混乱させてしまうことを最後に残しますが・・・

 

「依存」しない生き方なんて無理です。人と関わって生きると言うこと自体が「依存」の始まりだと思います。人に出会って、頼ったり頼られたり。それって依存だけど、それはそれで、人生の素晴らしい出来事でもあります。

 

「依存ばかりの人生」でもその人が幸せならそれでいいと僕は思っています。

 

じゃ、依存してもいいのかと言うと、そうでもありません。依存状態で良いのか良くないのか。判断基準は、その人がその状態で「生きやすいか」「生きにくいか」ここです。

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  • この記事を書いた人

SATORU

ヨガ心理学講師 ヨガ&瞑想リトリートセンターHuman BeING Hakushu 代表 / スタジオ-YOGATERIOR 代表 / アジア最大級のヨガイベント「ヨガフェスタ横浜」講師 / IHTA協会(YMCヨガスタジオ)ヨガ心理学外部講師担当 / 全国各地でワークショップ・講座を開催中 / ヨガインストラクター育成講師 / 心理カウンセラー / ヨガ×心理学ヨガリボーン考案者 / 美姿勢ヨガライフ考案者 / 著書(電子書籍):生徒の心に響く「ヨガ誘導の言葉」/ ヨガ全国誌『Yogini』ヨガ心理学エッセイ連載 ・ 同誌にて自己肯定感が高まるヨガ監修 / YouTubeチャンネル登録者数7550人(2023年9月現在)/Voicyパーソナリティ・「自己肯定感が高まるヨガ心理学ラジオ」 1975.2京都生まれ 現在山梨県北杜市白州町に在住

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