
この記事は当協会でアダルトチルドレンの講座を開いてきて、実際のケースを元に赤裸々にお伝えします。
本では得られないことをシェアしています。何かのヒントになると思うので最後まで読んでください。
機能不全家族と引きこもり、その深い関係
もしあなたが「機能不全家族」「引きこもり」というキーワードに関心があってこの記事にたどり着いたのなら、それは「子供の引きこもりの背景に、家庭の問題が関係しているのでは?」と、どこかで気づいている、あるいは悩み始めているのかもしれません。
表面的なアドバイスや一時的な対処ではうまくいかないことを、あなたはもう感じているのではないでしょうか。
この記事では、
- なぜ機能不全家族で育つと、引きこもりが起きやすくなるのか
- それは親の“せい”なのか
- 何かできることがあるのか
- そして、どう向き合っていくべきか
このようなテーマを、心の専門領域から深く掘り下げていきます。
心のことですのでここでは、「正解」は提示することはできません。ですが、この記事を読み終えたとき、あなたは「少し違う視点」で家族と向き合えるでしょう。
機能不全家族とは?安心できない家庭環境が子供に与える影響
アダルトチルドレンの理論で語られる「機能不全家族」とは、家族の中で本来果たされるべき役割や関係性がうまく機能していない家庭のことを指します。
子どもが安心して自分らしくいられない環境のことです。
引きこもりとは?単なる「怠け」ではない多面的な原因
引きこもりとは、学校や職場などの社会的な場に出ることが難しくなり、6か月以上にわたって自宅に閉じこもる状態を指します。
単なる「怠け」ではなく、背景には心の問題や家庭環境、人間関係の傷つきなど、複合的な要因があります。
一般的な対処法とは
知識レベルで知っておくことは必要ですので簡単に掲載します。ただ、本記事で伝えたいことは他にあります。
- 無理に外に出そうとしない
本人のペースを尊重し、プレッシャーをかけすぎないことが基本です。
- 安心できる家庭環境づくり
責めたり否定したりせず、「ここにいても大丈夫」と思える空気をつくることが大切です。
- 専門機関への相談
カウンセラーや支援センターに早めに相談することで、家庭内だけで抱え込まずに済みます。
- 生活リズムのサポート
日中起きて、夜に眠るという基本的な生活のリズムを崩さないよう、できる範囲でサポートします。
- 本人の「関心」や「得意」を尊重する
少しでも関心が持てることがあれば、それをきっかけに外との接点が生まれる場合があります。
では、もっと根深いところにも要因があるので、紹介します。
引きこもりの背景にある「親の自己肯定感の低さ」
子供が引きこもり状態にあるとき、私たちはつい「どうすればこの子が外に出てくれるのか」と、“子供側の問題”として捉えてしまいがちです。
しかし、しっかりとしたカウンセリング機関やカウンセラーに相談した際、
「子供のカウンセリングを受ける条件として、まずは親御さんもカウンセリングを受けていただきます」
と言われることが少なくありません。
これは、子供の引きこもりが「子供だけの問題ではない」という前提があるからです。
たとえば、
- 親が無意識のうちに「こうあるべき」という価値観を押し付けていたり、
- 子供を“自分の理想”に沿わせようとしていたり、
- 自分の不安や焦りをそのまま子供に投影していたりすることがあります。

自己肯定感を高めるためには知識も必要です。↓↓↓無料でお伝えしています。
親の自己肯定感が低いと子供に何が起こるのか
親の自己肯定感の低さがなぜ子供の引きこもりを起こすのか?
全てのケースがそうだとは言い切れませんが、こう考えれば筋が通ると言う意味で知っておいてほしいです。
自己肯定感が低いと言うのは、ここでは簡単に言うと「自分の存在価値を感じられない」と言う意味で捉えると分かりやすいと思います。
親がそういう価値観で人生を送ってきた場合、
子供ができたことによって自分の存在価値を得ることになります。もし親が自己肯定感が低いままであると無意識のうちに「子供が自立していくのが怖い」と言う思考パターンになり実際に子供は自立しなくなります。
これに関して心当たりがある人は別記事で書いていますのでそちらをよく読んでください。
参考
すぐに答えを求める親がハマりやすい思考のワナ
上記でも紹介しましたが、一般的な対処法というものはあります。学んでおくことは大切です。
ただ、実際問題として、そんなことでストレートに引きこもりがなくなることは考えにくいです。
日本ヨガ心理学協会講師である僕の所感ですが、自己肯定感の低い親に限って「これをすれば解決するんですか?」と短絡的に答えを求めようとします。
(自分で考えるということが苦手であるから)
どこかに明確な答えがあるんじゃないか!?という価値観を持っている親は
「こうあるべき(これが答え)」という固定観念を子供に押し付けている。
可能性が高いと僕は考えています。子供の多様性を受け入れられない状態です。
依存から自立へ | 親と子の健全な関係性とは
子供は別人格という親の覚悟
何歳になっても子供は子供。これ自体は素晴らしい価値観かもしれません。80歳になっても50歳の子でも、親御さんにとってはいつまで経っても子供かもしれません。それ自体は美しい親の愛です。
ただ、それはそれであって、子供はたとえ5歳であっても10歳であっても「別人格」です。
無責任になれというわけではなく。子供は子供の人生を自分で選びます。
それに対して、とやかく言うのは親として、当たり前ですが、あくまでそれは「親」として口を出すだけであって、最終決めるのは子供です。
その覚悟を持ちましょう。そのためには、親の自己肯定感を高める必要があります。裏を返すと、親の自己肯定感が高まれば、自然と子供を別人格として尊重できるようになります。
親ができること | 自己肯定感を高める具体的な行動

協会主催のリトリートにて
自己肯定感を高めましょう。その方法として
当協会では、心のことを学んでいくこと、そしてそれを人生に直結させていくこと。
を提案しています。学ぶこととは、自分と向き合うことです。
本で読む知識も大切ですが、行動に落とし込んでいくこと、同じ境遇の人の話を対面で聞くこと、自分の話もシェアする経験を積むこと。
これらを本気ですることです。
※日本ヨガ心理学協会が、心理学だけにとどまらないのは、「身体と心」は繋がっていて、自己肯定感を高めるには「身体」も整える必要があるという論理からです。
参考
自立的な思考へのシフト
自立の対義語が依存です。
自立できてない人は依存的な考え方です。
よくあるのが、「私が自己肯定感を上げるために学んだり、行動すれば子供も変わりますか?」
といわれるケースです。
お気持ちはわかります。お子さんの引きこもりのことで、悩んでおられるのですから。
引ここもりの例だけでなく、心のことはこれといった答えのようなものがありません。それだけ難しい問題なのです。
私が〇〇をすれば、子供も変わってくれるはず
という気もちを少しだけでも緩めましょう。(その考えが「依存」なのですが詳しくは別記事を読んでください。)
それが子供を別人格と尊重する大切なステップだと言えます。
参考
まとめ
親は子供は別人格であるという覚悟を持ちましょう。それが子供の引きこもりを誘発していることがあります。
日本ヨガ心理学協会としては、親が心のことを学ぶことをお勧めしています。すでにたくさんの人が楽しく学んでいます。
心理学を学ぶというと「難しそう」だと思う方もいらっしゃいますが、楽しく学べるのでまずは無料のメルマガに登録してもらえば、どんなものか体験できます。
まずは無料で学んでみてください。↓↓↓↓