アダルトチルドレンの知識

機能不全家族と子育て:講座で見えた実際のケースと親子関係のヒント

こんにちは、ヨガ心理学講師であり、日本ヨガ心理学協会代表理事のSATORUです。

この記事では、機能不全家族の定義や背景、

そして当協会の講座で実際に見られた事例を紹介しながら、子育てや親子関係に関する気づきをお伝えします。

 

機能不全家族とは

「機能不全家族」とは、

家庭本来の「語り合う」「支え合う」「安心できる場」

としての機能が十分でない家族

 

を示します。

しかし、外から見ただけでは一見普通に見える家庭でも、内部では機能不全になっていることは少なくありません。

こうした家庭で育った子どもは、大人になってからも「人との距離感が分からない」「自分には価値がないのでは」といった生きづらさを抱えることがあります。
このように、機能不全家族での体験を大人になっても引きずってしまう人たちは、「アダルトチルドレン(Adult Children)」と呼ばれます。

つまり、機能不全家族の問題は「子ども時代の一時的な影響」ではなく、大人になってからの人間関係や自己肯定感にも深く関わるものなのです。

そこで今回は、当協会の講座で子育て中の受講生の方々から出てきた、実際によく見られるケースを紹介します。

 

講座で見られたケース①:1人1部屋を与えない家庭

受講生の中には40歳前後の子育て中の方も多いです。そうなるとお子さんは中学生くらい(13~15歳)です。

ある方から出てきた話で印象的だったのは、「子どもに1人1部屋を与えていない」というものでした。

部屋自体はあるのですが、物置として使っていたりして、兄弟2人で1部屋を使わせておられました。特別な理由はありません。
つまり「1人部屋を用意してあげよう」と全く思っていなかったのです。

 

重要なのは「思わないこと」

ここで重要なのは、物理的に部屋がないことではありません。

「用意してあげたいと思っていないこと」が問題です。これは、親自身が子どもを一人前の存在として意識できていないことの表れかもしれません。

 

影響の可能性

こうした家庭で育つと、子どもは、親子間の境界線が曖昧になることで、精神的な自立が遅れる可能性があります。

この受講者の方は講座で学び気づきを得た後、末っ子のために物置を片付けて部屋を与えました。子どもは大喜びであったようです。

 

改善後の変化

それをしたから何か劇的な変化があれば、この記事的にはおもしろかったのですが、そういった虚偽のことは記載したくありません。

ただ、お母さん(受講者さん)自身が「確かに、末っ子はまだまだ子供と思い込んでいました」と子供を子供扱いしすぎていたことや、

いずれは自立していくんだという意識をリアルに感じたようです。

これを感じるのが怖い親は自分自身の自己肯定感が低く、子供を自己肯定感の道具にしている可能性もあります。

 

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お父さんもお母さんも、「自己肯定感」について学ぶことは大切です。まず無料でお試しください。

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講座で見られたケース②:感情表現が苦手な子ども

別のケースでは、母親から「息子が癇癪を起こす」と相談がありました。

これは、よく聞く事例です。

このお子さんは医師から感情表現が苦手と診断されており、発達障害の可能性もあるとのことです(ここでは診断の詳細は置いておきます)。

 

親の影響

お母さん(受講者)はよく話す方ですが、感情の言葉を口にするのが苦手でした。

ご本人は感情を話しているつもりでも、感情を表現できてないことって、恐ろしいほど良くあります。(ちなみにこれがコミュニケーション能力やアウトプットスキルと言い換えられます。)

旦那さんも同様に感情表現が少なく、互いに相手の感情を受け止めることがあまりない関係です。それについても、お互いに気づいてなかったようです。

 

子どもへの影響

両親が感情表現をしないコミュニケーションで会話をしているなら、そこで育つ子供が感情表現が上手くなると思いますか?

上手くなる可能性は低いですよね?

子供が癇癪を起こす。理由は、たまった感情が爆発しているから。

なぜなら、普段から「感情表現」をしていないから。

それは発達障害である。しかしそれは何も不思議なことではありません。

これもあくまで可能性ですが、

こうやって考えると、子供が発達障害である場合、両親のコミュニケーション能力が影響することは容易に理解できるでしょう。

 

改善後の変化

この事例の中で、しっかりと自分と向き合ったお母さん(受講生)の声ですが、

徐々にお子さんは癇癪を起こさなくなり、不登校も改善されたようです。

改善方法としては、お母さん自身が、心のことを学び、コミュニケーションスキルをトレーニングされまれました。

・私は〇〇と感じている。

・あなたがどう感じているのか聞かせてほしい。

 

など、自分の「感情」をしっかりと伝える。また、相手の「感情」をしっかりと聞く。

ということからトレーニングしましょう。

 

最後に

機能不全家族や親子関係の影響は、特別な家庭ではなく実は誰にでも当てはまる話です。

「私のうちは普通だった」と、気づかないのが厄介なんです・・・。

当協会では、こうした家庭環境や親子関係に関する気づきや学びを深める講座を開催しています。

まずは、無料メルマガで心の知識や子育てのヒントを受け取っていただけたら嬉しいです。

書籍やネットには出ていないことをたくさん公開しています。

 

今回のケースのお母さん(受講生)のように心の知識を学びたい方はまずは下記でお試しください。(解除は1クリックで簡単にできます。)

 

 

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  • この記事を書いた人

SATORU

ヨガ心理学講師 / 日本ヨガ心理学協会代表理事 / ヨガ&瞑想リトリートセンターHuman BeING Hakushu 代表 / スタジオ-YOGATERIOR 代表 / アジア最大級のヨガイベント「ヨガフェスタ横浜」講師 / IHTA協会(YMCヨガスタジオ)ヨガ心理学外部講師担当 / 全国各地でワークショップ・講座を開催中 / ヨガインストラクター養成講師 / 心理カウンセラー / ヨガ×心理学ヨガリボーン考案者 / 美姿勢ヨガライフ考案者 / 著書(電子書籍):生徒の心に響く「ヨガ誘導の言葉」/ ヨガ全国誌『Yogini』ヨガ心理学エッセイ連載 ・ 同誌にて自己肯定感が高まるヨガ監修 / YouTubeチャンネル登録者数8300人(2025年8月現在)/Voicyパーソナリティ・「自己肯定感が高まるヨガ心理学ラジオ」 1975.2京都生まれ 現在山梨県北杜市白州町に在住

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