ヨガ講師のSATORUです。自己肯定感が高まるフローヨガ×心理学でイベントやワークショップで開催してきました。詳しいプロフィールは下段に掲載しています。
自己肯定感を上げる(高める)ヨガについて
この記事は主に
そもそもヨガで自己肯定感が上がる(高まる)のか?
ヨガで自己肯定感が上がる(高まる)のはわかるが、その理由を知りたい。
自己肯定感に特化したヨガがあるのか。
のことを話します。他のサイトのコピペなどではなく、実経験でやってきた集大成を無料で公開するので、しっかりと読んでいただけたら嬉しいです。
ちなみに「ありのままの自分を愛する」「出来ない自分を受け入れる」という誤解もここで話します。それは自己肯定感とは別であると考えています。
自己肯定感とは
実はどこかに学術的な定義があるわけではありません。心理学用語でもありません。
上記で挙げたように
「ありのままの自分を愛することだ」「自分を好きになることだ」「どんな自分も受け入れることだ」
と言い切っている方(先生)がいたら、それはその方にとってはそうなんだと思います。
ここでは、イベントやワークショップでも大変評価していただいている「自己肯定感が高まるフローヨガ×心理学」のロジックでお答えします。日本ヨガ心理学協会として提唱することです。

ヨガフェスタ横浜「自己肯定感が高まるフローヨガ×心理学」にて
自己肯定感の誤解
そもそも自己肯定感とは、
自分のことを好きになることではありません。
自信満々になるわけではありません。
だめな自分も認めるわけではありません。
上記は良いことなので、本人が素直にそう思えたら、それで良いかもしれませんが、自己肯定感をそれそのものだと思ってしまうと、苦しむことになりかねま
\ 「自己肯定感」についての知識を無料公開しています /
2つの自己肯定感
1. 自己肯定感には2種類ある。
上記では、自己肯定感は「自信満々なことではない」と言いましたが、それでも「自信がない」と悩んでいる方が多いので、数年前から協会では自信という言葉を使って自己肯定感を説明しています。
根拠のある自信と、根拠のない存在の自信
根拠のある自信とは
根拠のある自信とは、自信を持つためには、何か根拠が必要なことです。
容姿、仕事、経済状況、ヨガの技術、心理学の知識、人気、料理、
これらに自信があるかないかというのは、何か一定の基準というか、根拠が必要です。世間一般的な自信というのは全てがこれです。
根拠のない自信とは
対して、根拠のない自信というのは、自分の存在の自信です。
自分が存在して良いということに対しては何の根拠も必要ないです。
容赦が悪くても、仕事ができなくても、お金がなくても、ヨガの技術が低くても、何か知識がなくても、人気がなくても、料理が下手でも、人に嫌われていても
人として存在することに関係はありません。どんな人でも存在していて良いはずです。
参考
ヨガで自己肯定感が上がる(高まる)しくみ

ヨガフェスタ横浜にて自己肯定感を解説中
日本ヨガ心理学協会で行っている「自己肯定感が高まるフローヨガ×心理学」では、上記で挙げた根拠のない自信を高めることを目的としています。
ただ、根拠がない自信と言うのは、文字通り根拠がないだけに、言い換えると理由がないだけにあげるのが難しいんです。これは思考ではなくて、「感覚的なもの」であるからです。
感覚的なもの=体感覚=身体
「感覚的なもの=体感覚=身体」
とつなげてもらえばわかります。詳しくは下記のブログを参照してください。
思考ではなく、体感覚なので、ここでヨガが重要な役割を果たします。
このヨガには、独自のロジックがあるのですが、全てをここで公開することはできないので、1部だけ公開します。
- 呼吸をしていることが心地良いと感じること
- 体があることが心地良いと感じること
- 心臓が動いていることに心地よさを感じること。
これらを感じることは先述した根拠のない自信と似ています。言い換えると、自分が存在していることを肯定していることになります。
これらをインストラクターが直接に口に出して言うのではなく、生徒が自ら「感じる」ことが大切です。
それにはそれ相当の、インストラクターの力量が必要です。
参考
→ヨガ誘導の言葉
\ 自己肯定感と心と身体について学びたい方へ /
肯定とは
ちなみに、自己肯定感の「肯定」とは何かというのを明確にしておきましょう。
肯定とはものすごく簡単に言うと、これで良いと自分が思っていることです。
このヨガの代表的な誘導の1つに
「ポーズと呼吸の心地よさ半々のところを選びましょう」
というものがあります。なかなか他では聞けない誘導ですね。この言葉を好きな人もたくさんいます。
はてな
半々などどのようにして決めるんですか?
誰と答え合わせをするんですか?
人と比べてわかるんですか?
鏡を見てわかるんですか?
物差しで測ってわかるんですか?
わからないことだらけなのですが、最終「自分で決めたところ、そこが心地よかったらそこなんだ」と言うことを体で経験するんです。これが自己肯定感を体で感じるということです。
「ありのままの自分を愛する。」「できない自分も受け入れる。」これらの言葉への警告
これらはよくヨガの先生が言います。100%間違っていると言うわけではありませんが、多くの人が勘違いをしています。
それらを自然に自分が思えたのであれば素晴らしいことですが、思えない場合は苦しむことになります。
上記に挙げたように、根拠のある自信の部分を求めてはいけないということですか?
容姿が美しくなりたいと思うのは、それだけで否定されることですか?
お金を稼ぎたいという願望は、それだけで全否定されることですか?
逆に、仕事でうまくいかなかった時も全く落ち込むなということですか?
男性(女性)に告白して振られてしまっても全く落ち込むなということですか?
それが自己肯定感なのであれば、協会代表理事の僕自身も自信を持って「ヨガで自己肯定感が高まります」などと口が裂けても言えません。
僕自身は平凡な人間であるので、ダメな自分をいつも受け入れたり、失敗しても落ち込まないなんて出来ないからです。

山梨県 ヨガリトリートセンターHuman BeING Hakuhuにて
根拠がある自信の部分は本人が望むのであれば、もっと高嶺を目指して良いはずです。根拠のある自信が下がってしまえば落ち込む事は当たり前です。人間ですから。
その上下とは、関係なしに、根底にある根拠のない自信(存在している自信)は、ゆるぎないものだということを知ること、そしてそれを体感覚で経験すること。
これが大切であると考えます。
注意
上記の言葉は、素直に思える人は良いのですが、それが自己肯定感だと思っている人、それを受け入れられない人は苦しまないようにしてください。
(またこれを読んでいるヨガインストラクターの先生。誰かの言葉の受け売りで格好つけて、それっぽく横流しにするのはやめましょう。)
まとめ
ヨガで自己肯定感が高まるしくみと知るには、「自己肯定感」と「肯定」の定義からの知識が必要です。そしてそれがなぜヨガで高まるのかについては、根拠のある自信と、根拠のない自信の知識も必要でした。
そして、それらがヨガで高まるには、心と身体のつながりについても知っておく必要があるとお伝えしました。
「ありのままの自分を愛する」「ダメな自分も受け入れる」「自分を好きになる」などの言葉は素晴らしいかもしれませんが、誤解を招くこともあるので注意しなければ生徒さんはもちろん、それを伝える先生も苦しくなることがあります。
これを機会に心について学びたいと思う人がいたら幸いです。
■「自己肯定感とヨガ」についてもっと知りたい方へ