こんにちは。心理学講師のSATORUです。
今日はアダルトチルドレンの中でも“ロストワン(ロストチャイルド)”タイプについてお話しします。
ロストワン(ロストチャイルド)とは?
ロストワン(ロストチャイルド)は、家族の中で目立たず、問題を起こさない「良い子」の役割を自然に担ってきた人のことです。
・自分の欲求や感情を押し込めがち
・外からは苦しみがほとんど見えない
・成人後も自己肯定感の低さや人間関係の悩みとして表れやすい
※このタイプの特徴や克服法は、一般的な心理本だけでは理解しにくく、体験的な学びや実践が有効です
機能不全家族については下記をどうぞ
ロストワン(ロストチャイルルド)の特徴
・感情表現が苦手
自分の喜怒哀楽を抑えやすく、感情すら分からないことがある
・困っても人に頼らない
問題を自分だけで抱え込みがち
・社会的には優等生・しっかり者
周囲から頼りにされるが、自分を犠牲にしやすい
・“良い子”であるがゆえに見過ごされる苦しみ
自分も周囲も、ロストワン(ロストチャイルド)であることに気づきにくい
ロストワン(ロストチャイルド)克服をもっと知りたい方へ
ロストワン(ロストチャイルド)の問題点

ロストワン[AC・アダルトチルドレン]だと気づかない
そもそも、自分がアダルトチルドレンのロストワン(チャイルド)であることに気づかないことが多いです。
それは「静かで」「良い子」であるからです。
2種類のアダルトチルドレン
アダルトチルドレンを2種類に大きく分類します。
・行動化:暴力・暴言・攻撃的・支配的
・内向化:静か・良い子・従順 ←ロストワン(ロストチャイルド)はここ
内向化であるロストチャイルド(ロストワン)は誰にも迷惑をかけず、それどころか「良い子」であるために、自他ともに気づきません。
行動化している人は、いわゆる問題点が多く、大変なのですが、自他共に「何か心に問題があるのかな?」と気づきます。
内向化は「良い子」であるのが厄介で、気づかないために
・自分はアダルトチルドレンとは関係ない
・心に問題などない
と考えて、自分と向き合うこともないまま人生を過ごします。一生自己肯定感が高まらないこともあります。
実際に当協会では内向化のロストワンタイプの受講者さんが非常に多いです。アダルトチルドレンの理論を学ぶまで「自分には関係ない」と思っていた人がほとんどです。
ロストワン(ロストチャイルド)の克服のポイント
ロストワン(ロストチャイルド)の克服は、小さな行動から始めることが大切です。主なポイントは次の通りです。
■ 過去の感情を癒す。
抑圧してきた感情に触れ、少しずつ解放することで自己理解が深まります。
「良い子」というのは、実は人生の舵を自分できることを放棄しています。
■コミュニケーション能力を高める
聞く力・話す力を育てることで、人間関係の摩擦を減らし自己肯定感を高めます。
※下段にて深堀します。
■論理思考を身につける
ロストワンは「論理思考が欠如」していると言われています。
※下段にて深堀します。
体を動かすことで心も緩み、感情と身体のバランスを取りやすくなります。当協会が「ヨガ心理学」であるのはそのためです。
■ 継続できる環境を作る
仲間や講座のサポートなど、学びや克服を続けられる環境が重要です。
ロストワン克服のための最重要なこと
上記で挙げたうち最重要なこと2つを深堀します。

論理思考を身につける
アダルトチルドレンの特徴として「論理思考の欠如」というものがあります。それはロストワンでも顕著にみられます。
なぜロストワンは「良い子」が多いとお伝えしました。ではなぜ「良い子」を克服できないのか?それは「良い子」であることで人生を乗り切っているところがあるからです。
人に肯定されるために「良い子」であるという武器を使っていると言えば、わかりやすいでしょうか?何か問題に直面した時も、感じ良くして許してもらったり、好感を持ってもらうことで、リスクを回避したり。
愛されるために「良い子」という武器が必需品となっている。これでは、良い子をやめれるわけもなく、ロストワンを克服はできません。
「良い子」に越したとはないので、悪い子になれという意味ではなく、今後は、しっかりと
物事を論理的に捉えて「良い子」以外の方法で人生を生きていくスキル
を身につけましょう。
これに取り組むのは当協会の特徴です。
→論理思考を手に入れる30時間講座(アダルトチルドレンの支配からの卒業)
コミュニケーション能力を高める
もう一つアダルトチルドレンの理論で言われているのが「コミュニケーション能力の低さ」です。ロストワンも例外ではありません。
コミュニケーションというと誤解されるのが、誰とでも仲良く話すとか、明るく元気な子になれという意味ではありません。
心理学的に大事なことは、
・人の話している本質や感情を理解する。
・自分の感情や要望を他者に伝える。
・そしてそれを理解してもらえたか確認する。
僕自身の講師としての経験上ですが、
人の話の本質が分からないロストワンは、物事の本質がわかりません。そうすると、社会的に一人前として扱われません。でもロストワンは嫌われたりしません。それを補うかのように「良い子」であるからです。
本来、人の話をしっかり聞けていないと、それが困るはずです。困っていないのがおかしいのです。なぜ困っていないのか?それは、おとなしくて愛嬌があり、「良い子」であるからです。
他人から
「あなたは何いってるよく分からない」
「話が通じない」
「人の話をよく無視するよね」
と言われてる方は要注意だと思います。ロストワン(良い子)を卒業するには、コミュニケーション能力を身につける必要があります。これも当協会では力を入れています。
→ヨガ心理学式「アクティブリスニング」講座(通称「同じ話」講座)
克服について詳しくは下記に記載しています。
ロストワン(ロストチャイルド)を学びたい方へ
まとめ
・ ロストワン(ロストチャイルド)は「静か」「良い子」で、目立たず問題を起こさないタイプ。自分の感情や欲求を押し込めがちで、外からはその苦しみが見えにくい。
・最大の特徴・注意点
自他共に「自分はアダルトチルドレンだ」と気づきにくいことが最大の厄介さ。気づかないまま過ごすことで、生きづらさや人間関係の悩みが残りやすい。
■アダルトチルドレンのロストワンについてもっと知りたい方へ